複数プレイ→ひとりプレイ
「業界の常識」ってありますよね。
例えばあなたがフットサルとかバスケットボールといったスポーツをする場を提供するビジネス(コート運営)をしているのなら、ターゲットのお客さまはフットサルチームやバスケットボールチームになるでしょう。
友だちや会社などの仲間うちでチームを作っている人で試合する場所を探している人がお客さまになりますよね。
でも、少し視点を変えてみましょう。
チームには属していないけれどフットサルやバスケットボールをやりたいという人もいます。
チームに属すると人間関係がわずらわしかったり練習が必要以上にハードだったりとかするのでチームには属したくない。でもフットサルやバスケはやりたいという人もいます。
そのような、チームには属していないけどチームスポーツをしたいという人をターゲットのお客さまにすることもできるわけです。
そのようなニーズのある個人を集めてその日限りのチームをつくってスポーツができる仕組みを作ればよいわけですね。
このようなターゲット顧客を変える方法はゲーム戦略ビジネスモデル4のひとつワンコンテンツマルチユース戦略に沿った考え方です。
一つのコンテンツを異なるターゲットや異なるTPOに向けた商品・サービスにズラすことで今までとは違うより多くの人に知ってもらうことができたり収益を拡大させたりすることができるわけです。
このようなターゲットのお客さまをズラすということを行うときに注意すべき重要なポイントがあります。
それは自社の強みがまったく変わってしまうようなターゲットのお客さまに展開してはいけないということです。
ターゲットのお客さまが変わると普通は自社の強みも変わります。
でも強みが変わってしまったら商品・サービスもお客さまに伝えるべきメッセージも変わってしまいます。
そうなるとやるべきことが単純に2倍になってしまう。逆にいうとそれぞれのビジネスに割ける時間が半分になってしまいます。
それではなかなか上手くいかないですよね。
ですから自社の強みが変わらない範囲でターゲットのお客さまをズラしワンコンテンツマルチユースすることが重要なのです。