ボクは
15年半ほど
ゲーム会社で
働いていました。
ゲーム会社に入社して
最初に配属されたのは、
パチンコホールの
仕事でした。
ここでは、
先輩が店長に金槌で叩かれたり
ゴト師を捕まえたり
はじめて面接して
採用したアルバイトが
泥棒だったり
といろいろなことが
ありました。(^_^;)
パチンコ屋で
1年10ヶ月ほど働いて、
次に配属されたのが
経営企画の仕事でした。
この部署では
4年半くらい
働いていたと思います。
経営企画の仕事って
「THE・ビジネスマン」
って感じなので、
パチンコ屋から
経営企画
って
仕事の振れ幅としては
かなり大きいんですよね。
でも、
その両方の部門で
働いたのは
自分にとって
とても面白い経験でした。
経営企画の部門で
働き出して、
最初の評価面談のときに
上司に
こんなことを言われました。
「神馬君の長所は
バランス感覚があるところだね」
その部署は
公認会計士の
資格を持っている人が
働いていたり
M&Aに精通している人が
いたりと
中途採用で集まった
精鋭ばかりだったので、
入社して2年そこそこで
それまでパチンコ屋で
働いていただけのボクが
「仕事ができるね」
という評価を受けるのは
難しいとは思いましたが、
当時は
「バランス感覚がある」って、
なんかもっと褒めるとこ
ないのかなぁ
なんて、思ってました。
でも、
今振り返って考えると
そのような
評価をされたのは
なるほどな、
って思うのです。
経営企画のような
管理部門は
中途採用の人ばかりでした。
そのため、
ゲームに詳しい人は
全然おらず
ゲームなんてやらない
という人も結構いました。
一方、
ゲームの開発者は
経営とか数字のことは
よくわかりません。
いかに
ユーザーに喜んでもらえる
良いゲームをつくるか
ということを
考えています。
だから
管理部門と開発部門が話しても
ほとんど会話になりません。
そもそも話している言語が
違う感じなのです。
でも、
ボクはゲーム業界のことは
詳しかったので、
開発部門が言うことも
よくわかりました。
もちろん
経営企画で働いていたので
管理部門が言うことも
よくわかりました。
だから
両者の間に入って、
お互いが納得できる着地に
収束させる
ことが
自然にできていました。
当然、
立場が異なれば、
それぞれの立場での
考え方がありますから
話はかみ合いません。
でも、
立場が異なれば、
当然立場によって
考え方が異なる
ということが
理解できていれば
お互いの意見を
すりあわせることは
それほど難しくありません。
実はそもそも
同じようなことを言っている
ということも
少なくありませんからね。
こうした経験を経て
ボクの中に
「バランス感覚」
がさらに
養われていったのでしょう。
そして、
今こうして
コンサルタントとして
一定の成果を出せているのは
こうして養われた
「人はみな違う」
というバランス感覚が
体に染み込んでいる
おかげだと思っています。
「ゲーム戦略」
の基本の考え方は
「人はみな違う」
ということです。
このことを
本質的に
理解できていなければ、
世界観を
伝えることも
強みを明確することも
来てほしいお客さまを考え
集客のシステムを作ることも
うまくいきません。
また、
「人はみな違う」
ということが
理解できていなければ、
ちまたに
よくあるような
決まった手法に
クライアントを当てはめるだけ
の成果がでない
コンサルティングに
なってしまいます。
ビジネスでは、
「人はみな違う」
ということを
どれだけ本質的に
理解できているか
ということが
なによりも重要になるのです。
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P.S.
これまで
自分が経験してきたことは
どんなことでもすべて
今のビジネスに
役立つんですよね。
そう考えて、
自分の歴史を振り返ると
いろいろな
気づきがあると思いますよ！
神馬 豪
