DeNAベイスターズの観客動員数が増えた2つの理由

ゲーム会社で15年半ほど働いていました。

その間に

ゴゴゴゴゴー

と大きな音をたてて
ゲーム業界のビジネスモデルが
大きく変わりました。

ソーシャルゲーム
がすごく流行ってきたんですね。

ご存知のとおり
ソーシャルゲームは
主にスマホで遊ぶゲームです。

ユーザーの遊ぶスタイルが

ユーザーがゲーム機ではなく
スマホで遊ぶ

ように変わりました。

でも重要なのは
ユーザーの遊ぶスタイルが変化した
ということではありません。

ソーシャルゲームの登場によって

ゲーム会社のビジネスモデル

にさまざまな変化が起こったのです。

その一つが

ゲームを開発して、発売したら終わり

ではなくなった
ということがあげられます。

それまでのゲームは
2年・3年かけて開発して
ゲームを発売したら終わり

というビジネスモデルでした。

でもソーシャルゲームは
ゲームをリリースしてからが重要なのです。

そのゲームでユーザーが遊んでいるデータを
リアルタイムで取得し、
データを解析してゲーム内容を修正する、

ことがビジネスの成功の
重要なポイントになったのです。

つまり、

必要なデータを取得し
綿密にデータ分析をし
そこからビジネスス成功のポイントを見つけだす

ことができるかどうかが勝負なのです。

そのソーシャルゲームで有名な
DeNAという会社があります。

DeNAは野球チームの
ベイスターズを買収しました。

野球業界にも参入したわけです。
彼らはベイスターズの
観客動員数を増やすために、

ソーシャルゲームで培った
データ分析のノウハウを活用しました。

ただ、野球業界はデータ分析が行われていなかったので
データ自体がそもそもなかったわけです。

どんな人が野球を見に来ているのか
もよくわからなかったわけですね。

ファンクラブがあるので
ファンクラブに入っている人のデータはわかりますが

それ以外の一般のファンがどんな人なのかは
よくわからなかったわけです。

そこでそもそもデータを取得する仕組みを
考えたわけです。

インターネットのチケット販売サイトから
購入してもらうように
仕組みをつくっていきました。

購入するときには会員登録してもらうので
そのときにデータを取得するようにしたわけです。

これによって野球を見に来るファンの
年齢や居住地域、職業などがわかるようになりました。

そして、ターゲットを明確化して、
そのターゲットに向けて
さまざまな施策を行うようにしたのです。

その結果、観客動員数がアップしていきました。

こうした考え方は
ボクらのビジネスでも重要です。

一つはデータを取得・分析し
それにもとづいて施策を行う

ことが必要だということです。

多くの企業が
闇雲に、あるいはなんとなく
施策を行っていることが非常に多いのです。

これでは何を改善したら良いのかわかりませんよね。

もう一つは、

ベイスターズのように、
ビジネスにお客さまのデータを
取得できる仕組みを埋め込む

ということです。

思いついたときだけ
お客さまのデータを取得する

のではいつまで経っても
必要なデータを取得できません。

自然とデータが集まるような
仕組みを構築することが必要です。

たとえば

セミナー参加者が事前に
アンケートに答える仕組みを取り入れる

というのもその一つですよね。

ぜひあなたも

ビジネスの中に
お客さまのデータを取得できる仕組みを
埋め込むことができないか

ぜひ考えてみてくださいね。