パチンコ屋→マネックス証券

昨年の年末の日、

年末が近づき、
年末独特の静かな雰囲気の中、

あるDVDを見ました。

コンクエを受講した
「チーム伝説の勇者」メンバーのIさんに
プレゼントしてもらったDVDです。

そのDVDは

「プロフェッショナル 仕事の流儀」
のDVDで

星野リゾート社長の
放送回のDVDでした。

Iさんからは

このDVDの中に
Iさんが構想した世界がある

というメッセージを
事前にいただいていました。

なるほど、
DVDを見ることで

Iさんの世界観を
ボクは理解することができました。

そしてそこに共感が生まれました。

世界観が伝わると、
その世界観に共感する人が出てきます。

その結果、
理想のお客さまが
集まるようになるわけですね。

さて、
そのDVDで星野社長が
おっしゃっていたのは

社員のやる気を
出させるためには、

社員に「任せる」ことがとても重要

ということでした。

確かに

ボクが働いた1社目の会社は
まさに「任せる」会社でした。

その会社は
かなり賛否両論がある会社です。

今もいろいろな
トラブルが伝わってきます。

社員からすると
いろいろな問題がある会社でしたが

ただ「社員に任せる」
ということに関しては

当時はかなり徹底されていました。

ボクは25歳のときには、
事業本部の役員と一緒に
中期計画や予算をつくっていました。

27、8歳の頃には、
全社の事業予算の
統括をしていましたし

ゲームファンドという
プロジェクトの責任者もしていました。

そのプロジェクトは

一般のユーザーから出資を募って
ゲームをつくる

という金融プロジェクトでしたが

マネックス証券やみずほ証券といった
早々たる企業のトップクラスの人と
一緒にプロジェクトを進めていました。

これって、

ボクがとりわけ優秀だったから
そんな役割を与えられた

わけではありません。

会社に入って最初は
パチンコホールの仕事に配属されたので

会社の経営なんて
これっぽっちもわかっていませんでした。

原価、販管費ってなんだ?
ということから
勉強するような感じでしたよ。

でも、
一事業の取りまとめを任され

勉強しながら現場で揉まれることで
役員にも認められるようになりました。

ゲームファンドのときは、
事業戦略や経営戦略のことは
だいぶ分かるようになっていましたが、

金融のことなんて、
これっぽっちも知りませんでした。

でもプロジェクトの責任者を任され
一人で仕切らなければなりませんでした。

いろいろな部署の方の
協力をいただきながら、

金融スキームをつくりあげたり、

法務や税務処理を調整したり、

東証で記者会見する手はずを整えたり、

していました。

なにもかもはじめての体験でした。

でも、
すべてを任されていましたから、

何ヶ月間も1日も休むことなく、
なんとかやり遂げました。

人材に余裕がない中小企業ではなくて、
一部上場企業ですからね。

社員に任せる、
ということに関しては、
当時はものすごく徹底された企業でした。

その変わり、
ちょっとでもまずいことをしてしまうと、

あっという間に
隅に追いやられてしまう会社でしたが(^_^;)

でも、
こうした経験があったからこそ

会社員からコンサルタントとして独立しても
それなりの成果が出せているのだと思います。

社員に対して
「任せる」のが重要であれば、

経営者に対して
「任せる」ことはことさら重要になります。

つまり、
経営者に対して
コンサルティングやアドバイスするときに

経営者がやりたくないことを
指示してやらせる

という発想だとうまくいきません。

経営者なんて、
人の言うとおりやりたくないから

リスクを負って
起業しているわけです。

だから、

やりたくないことを
無理やりやらそうとしたって
うまくいくわけがありません。

もちろん、
単に経営者がやりたいことをやれば良い

という意味ではありませんよ。

コンサルタントに必要なのは、

経営者がやりたい幅の中で
最適な方法を提案する

ということです。

「この幅の中だったらOK」
と経営者が考えるレンジで

一番良い方法を
教えてあげれば良いのです。

あなたは

A案なら100の成果が出る

経営者が望むB案は70の成果しか出ない

と思うかもしれません。

でも、
A案を採用しても

やりたいことでないと
実行のスピードが進まないので

結局30や40の結果しかでない

ということがよく起こります。

一方、
経営者が望むB案を採用すると

ドンドン行動をしてくれるので、
70のはずが
90や100の成果になることがよくあります。

つまり、

一つの手法しか持っておらず
みなにその手法を強いる

ようなコンサルタントは
うまくいきません。

コンサルタントにとって
重要なのは

クライアントにあわせて
もっとも最適な案を
提案できる仕組みを持っている

ことなのです。

あなたのノウハウは
クライアントにあわせて

最適な手法を提案できる
仕組みを持っていますか?

ぜひ考えてみてくださいね。