ボクは
新入社員で入社して
最初に配属されたのは
パチンコホールの仕事でした。
当時
コナミというゲーム会社は
パチンコホールの運営に
力を入れようとしていたので、
その部署に
配属されたのです。
もちろん
事務仕事なんかでは
ないですよ。
パチンコホールで
毎日
パチンコ玉を運んだり
パチンコ台を治したり
マイクでお客さまを煽ったり
そんなことを
1年10ヶ月ほど続けていました。
1日中、
一度も座れない
なんというのは
ザラでしたね。
朝8時過ぎから
夜中12時まで
一度も座らず
何も食べず
なんてことは
よくありました。
ボクを含めて
同期は3人だったのですが、
他の2人は
すぐに辞めてしまいました汗
そんな
パチンコ時代の話は
いろいろあるのですが笑
入社して2年目になると
多少えらくなって、
バイトの管理
などもやっていました。
そして、
ある日
「ちょっと面接もやってみて」
と言われて、
バイトの面接を
することになったのです。
でも、
新卒で会社に入って
パチンコホールの
仕事をしていたので、
面接のやり方なんて
全然わかりません。
面接のやり方を
教えてくれるわけでもなく、
とりあえず
面接してみることにしました。
そのパチンコホールは
バイトは女性のみ
という
ルールだったので
面接をする方は女性です。
パチンコホールは
普通に考えると
求人は難しいですから
基本的に
時給の高さを
アピールして募集します。
その日、
面接にやってきた
女性も
時給の高さに
惹かれてきたのでしょう。
でも、
おとなしい感じの方
でしたし、
真面目そうな感じの
方でした。
ボクは
何をポイントに
面接したら良いのか
さっぱり
わからなかったので、
志望動機のような
当たり障りのないことを
聞きました。
その方を落とす理由も
特になかったので、
とりあえず
その方を合格としました。
そんなこんなで
その方が働くようになって
数日後、
バイトの
ロッカールームで
「私の財布がなくなった！」
という事件がありました。
あるバイト女性の
財布がなくなった
というのです。
ロッカールームは
業者の方が
通りかかることは
ありますが、
基本は
外部から人は入れません。
「どっかに忘れてきたんじゃないの」
なんて言っていました。
財布がなくなった事件の
次の日、
ボクが採用した
バイトのお母さんから
「しばらくバイトを休みます」
という連絡がありました。
理由を聞いても
よくわからず、
逆に
こちらの働く環境が
悪いかのようなこと
を言い始めました
（これは上司が話していたので
ボクは直接聞いていませんが）
そして、
その後2度と
連絡がつかなくなったのです。
つまり、
ボクがはじめて面接をして
採用した人は
泥棒だったのです！
きっと
最初から財布を盗んで
ドロンするつもりで
面接に来たのでしょう。
はじめて面接をして
採用した人が泥棒だった
という人は
なかなか
いなんじゃないでしょうか笑
まぁ、
泥棒を採用したというのは
若干トラウマでしたけどね。
結局、
時給の高さなどで
やみくもに
人を集めても
理想の人
なんて集まらないのです。
時給が高い＝
ボクらのビジネスだと
うちに来たら
「儲かるよ」とアピールする、
みたいなことですね。
ネットを見ていると
儲かる儲かると
アピールしている人が
たくさんいますが、
それでは
理想の人は集まりません。
自分の
世界観を伝えていくことで、
世界観に共感した
自分の理想のお客さま
だけが
自然に集まるようになるのです。
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神馬 豪
