「自分の強みを明確にしたい」 という人の「落とし穴」

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「私の強みってなんでしょうか?」

 
集客や売上アップに関する仕事をしていると
こんな質問をされることがあります。

 
コンサルティングの場では、

「ゲーム戦略テンプレート」

に基いて
クライアントの強みを明確にしていきます。

 
が、そうしたコンサルティングの場ではなく
いろいろな集まりの場で出会った方に

「私の強みってなんでしょうか?」

って聞かれることもあります。

 
でも、正直言って、強みというのは

パッと聞かれて、パッと答えられる

というものではありません。

 
「ちょっと話を聞いて、パッと強みを答えてくれる
コンサルタントの方もいますよ。

神馬さんのコンサルティングも
大したことないんですね。」

なんて思われましたか?

 
でも、ボクからしたら、

5分や10分話を聞いて
パッと強みを答えるコンサルタントの方が

「どうかしてるぜ!」

ですね。

 
「ゲーム戦略」テンプレートの中に
「強みを導く方程式」があります。

 
その方程式とは、

 
自分が持っている独自資産が、
ターゲット顧客にとって価値があるもので

かつ、競合(市場)にないもの

が、強みである

 
ということです。

 
独自資産というのは、
コンサルタント型ビジネスの場合は、

“メソッドやノウハウ”

といったものですね。

 
自分が持っている
メソッドやノウハウのうち、

“ターゲットとする
お客さまにとって価値があるもの”

が強みの大前提です。

 
つまり、ここで重要なことは

ターゲットのお客さまを
誰にするかによって強みは変わる

ということです。

 
「集客ができない」
という悩みの人

「紹介でしかクライアントが獲得できない」
という悩みの人

「売り込むのが嫌だ」
という悩みの人

 
どの人をターゲットにするかによって、
自社の強みは変わってくるのです。

 
また、

競合がどの企業かによっても
強みは変わってきます。

 
競合があなたの持っているノウハウやメソッドと
同じものを持っていれば

そのノウハウやメソッドは
強みにはなりません。

 
競合が持っていないもの

でないと
強みにはなりませんからね。

 
ですから、
「強み」というのは、

ターゲットのお客さまや
競合のことをよく知らない限り

正しい答えは出せない

ということです。

 
だから、ボクからしたら

パッと聞かれて、パッと答える

ということは
ありえないはずなんです。

 
だいたいパッと答えている場合は、

頭の中で勝手にターゲット顧客を
想定してしまっている

強みではなくて、独自資産を言ってるだけ

ということが多いのです。

「自社の強みを明確にしたい」

という方は
こうした落とし穴に気をつけてくださいね!

 
ちなみに・・・

『SWOT分析』

っていう分析手法がありますが、

コンサルティングするときに
SWOT分析からいきなりはじめる人も
気をつけた方がいいですよ。

(中小企業診断士に多いです・・・)

「強みは何か?弱みは何か?」って
分析していく手法なんですけど、

先ほどお伝えしたように
いきなり強みなんてわかるわけないですからね。

SWOT分析は
最後にまとめるためのフレームワークで
分析するためのフレームワークではない

ってことを知らないと
大変なことになりますよ(^_^;)

 
話を戻すと・・・

強みというのは

自分が自然にできること

なので
自分で見つけるのは
難しい性質のものです。

 
そして、
パッと簡単にわかるものではありません。

 
でも、

正しいステップに沿って
考えさえすれば、
必ず強みは導き出せます。

 
ぜひ、あなたも

ご自身の強みが何か

はじっくりと考えてみてくださいね。

 
今日の内容はお役に立ちましたか(^_^)

感想・要望・質問をお待ちしています。

info@thinkgj.com

 
P.S.
パネルディスカッションには
いつものように「衣装」を着て登壇しました。

もちろん
上場企業のコンサルをするときには
衣装は着ていかないですよ(^_^;)

 
神馬 豪