遊戯王のカードから学ぶ、自分の「世界観」を持つことが大きな成果につながる理由

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「遊戯王」の作者、
高橋和希先生が亡くなられました。

遊戯王といえば、
遊戯王カードが世界中で
爆発的なヒットになりましたね。

このメルマガを読んでいる方でも、


ご自身やお子さんなどが
遊戯王カードにはまっていた


という方もいらっしゃるでしょう。

遊戯王カードはコナミという
ボクが新卒から11年半働いていた会社が
発売していますが、


ボクは遊戯王カードが発売される前から
予想を超える大ヒットになった
その瞬間までを会社で体感していました。



遊戯王カードは
グッズを作る事業部が
開発・発売した商品でした。

ゲーム会社の中で
グッズをつくる事業部というのは
残念ながらメインの部門ではありません。

ある意味、日陰の部門ですね。

ボクは会社に入って
2年くらい経った、その当時、
経営企画の部署にいました。


会社に入った時は
コナミが経営している
パチンコホールで働いていましたが、


そのあと経営企画の部署に
異動になったんです。

経営企画では
各メンバーが各事業部の担当を持って、

事業部の役員と
予算や中期計画などを作る、
そんな仕事をしていました。

ボクは入社して
2年ちょっとのペーペーでしたが、


事業部の担当を
持たせてもらえることになりました。

その時、担当になったのが
このグッズをつくる事業部でした。

日陰の部門だったのと、
役員の方がちょっと癖があったので


経営企画の精鋭の皆さんは誰も
担当をやりたがらなかったんですね。

だから、新入りのボクに
担当が回ってきたんです。

グッズの事業部は
ときめきメモリアルというゲームの
グッズで売上をあげていたんですが


ある時、遊戯王カードを
作ることになったんです。

グッズの事業部門の方も
「これはかなり売れる商品になるぞ」
と前々から意気込んでいました。

とはいえ、

当時未達になっていた
売上予算が挽回できるかも

くらいの期待感だったんですね。


でも、いざ発売されると、
ものすごい勢いで
グングン売れていきました。

途中からはまさに
桁が違う売上でしたね。

ただ、すごかったのは
売上以上に利益でした。

当時は、お金を刷ってる、って
よく言われれていましたが、

カードって印刷するだけなんで
原価がめちゃめちゃ安いんです。


ゲームみたいに開発費が
膨大にかかることもないので、
すごい勢いで利益が上がっていきました。

上場している会社なんで、
急激に利益が増えるのも
必ずしも良いことではなく、


経営企画の役員に
良い顔をされなかったのですが


それどころではない利益が
すごい勢いで増えていくので

日陰の存在だったのに
いつの間にかグッズの事業部門が、
会社の中で中心になっていきました。

家庭用ゲームソフトを作る部門と

グッズをつくる部門

この2部門が会社の中心になりました。

グッズをつくる部門の

担当をしていたボクも、

それに引っ張られて、

会社の中で

評価が高まっていきます。

そのうち
経営企画のメンバーが辞めて、


家庭用ゲームソフト部門の
担当者が不在になると


ボクがゲームソフト部門も
担当することになりました。


家庭用ゲームソフトとグッズの部門、

会社のほとんどの
売上・利益を占める2部門の担当を
一人でしていたんです。

これは貴重な経験でした。


今思うと、経営企画なんて、
自分で売上を
生み出しているわけじゃないんで、


大そうな仕事では
ないと思いますが

そんな感じで
遊戯王がブームになる瞬間を
まさに体感していました。

ゲーム会社がボクに与えた影響

ゲーム会社では
いろいろな経験をしましたが、

ボクはゲーム会社にいた
経験を活かして、

ゲーム戦略という
ノウハウを構築しました。

ですので、
ゲーム会社にいた経験が
ボクの専門性を生み出したわけです。

ゲーム会社にいた経験がなければ
今のビジネスはできていないでしょう。

でも、ゲーム戦略という
ノウハウを生み出したことだけが

ゲーム会社にいた価値では
ないと思っています。

ゲーム会社にいたことで
ボクのビジネスに対する価値観も
形成されました。

どんな価値観かというと、


「どの商品がどれだけ売れるかなんて
やってみないとわかるわけない」

という考え方です。

経営企画などの管理部門は、
売上・利益の計画を立てて、
それを管理しようとしますが、


ゲームやエンターテインメントなんて
はっきり言って、
どれが売れるかなんて、わかりません。

売れると思っていたのが売れない、
は日常茶飯事ですが、

遊戯王カードのように
想像を遥かに超えて
ヒットになることも稀にあります。

いくら細かく計画を立てて管理しても
遊戯王カードの新作が発売されれば、
細かい数字なんて意味を成しません。



ですから、
計画を立てるとか、細かく管理する
よりも、


面白いと思うものを作るために
今できることを
最大限行うことが大切だ


という考え方、価値観になったのです。

この考え方があったから、
ボクのビジネスが成長したと
思っています。

これは、ボクの考え方ですが、
みなさんにはみなさんの考え方が
あるはずです。

自分の考え方、
つまり世界観を明確にすること、


世界観に沿ってビジネスをすること、

世界観をお客さまに伝えていくこと

これはビジネスで
成果を上げるためには
とても大切なことです。


そして考え方や世界観は
このように過去の経験を振り返ると
より明確になっていきます。

ぜひ、みなさんも


過去の経験を
振り返ってみて、


どのような考え方を
大切にしているのか、

を考えてみてください。

それがビジネスの成果を上げる
大きなヒントになりますよ。


今日のドリル


過去の経験を振り返って、


ご自身がどのような
考え方を大切にしているのか


を考えてみましょう。

今日の内容は
お役に立ちましたか(^_^)

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お待ちしています。

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